動作原理
活性炭フィルターの作業は炭床によって行われる。炭床を構成する活性炭粒子は多くの微孔比表面積を有し、強い物理吸着能力を有する。水は炭床を通過し、水中の有機汚染物は活性炭によって効果的に吸着され、あるいは使用時間の延長に伴って堆積された有機物による架橋作用によって形成された濾過網膜によって阻止される。また、活性炭表面の非結晶部分には酸素含有官能基がいくつかあり、炭床を通過する有機汚染物が活性炭に効率的に吸着される。同時に、強還元性物質として、吸着した残留塩素、オゾンなどの強酸化性物質と強い酸化還元反応を起こし、残留塩素などの酸化性物質を除去する目的を達成することができる。
一般的な障害解析と処理
例外 |
こしょうかいせき |
しょり |
活性炭の出水効果が悪い(出水残留塩素等) |
活性炭の進水濁度が高い |
活性炭の吸水濁度を下げる |
逆洗強度が不十分で不徹底 |
逆洗を強化し、水圧と流量を調整する |
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逆洗周期が長すぎる |
逆洗サイクルの短縮 |
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原水の水質が悪くなる |
水質変化周期を把握し、処理フローを改善する |
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フィルタ層の高さが低すぎる |
フィルタ層の高さを適切に増加する |
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ろ材の品質が悪い、吸着能力が悪い |
フィルターを交換し、より高品質なフィルターを採用 |
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トリップフィルタ |
逆洗強度が大きすぎる |
逆洗強度を下げる |
集水器が破損したり、濾材の均一性が低すぎる |
集水器の交換または適切な濾材の交換 |
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フィルタ流量減少 |
給水管又は排水システムの抵抗が大きすぎる |
配管交換または完全逆洗フィルター |
ろ層藻類及び水生生物の繁殖が深刻である |
原水の殺菌強度を増強し、定期的に蒸気殺菌する |
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ろ材接合 |
逆洗強度を高めるか、フィルターを交換する |
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出水に活性炭粉末 |
ろ材がきれいに洗浄されていないので運転開始 |
水質が合格するまでフィルターを徹底的に洗浄する |
ろ材品質が悪い |
フィルター交換 |
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ろ材が酸化又は分解される |
濾材の交換又は濾材の補充又は原水酸化性物質の含有量の低減 |
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フィルターの運転時間後に残留塩素が基準値を超えた |
活性炭吸着能飽和 |
良質活性炭の交換 |
進水水質差による活性炭の劣化 |
活性炭の進水水質を改善する |
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活性炭は出水細菌が多い |
原水藻類や水生生物が多いか、ろ過層表面に繁殖がひどい |
原水の殺菌強度を増強し、季節状況に応じて合理的に蒸気殺菌周期を制定する |
蒸気殺菌効果が悪い |
蒸気殺菌温度が不十分で、十分な殺菌時間を維持する |