アキュムレータの役割には主に以下のものがある:
一、貯蔵エネルギー
エネルギー蓄電器は補助エネルギーに広く応用されている。ポンプから間欠的に出力される油圧油を貯蔵する一方で、間欠負荷に対してポンプ流量よりも大きい流体を放出する。そのため、アキュムレータがあってポンプなどを装置の小型化と省エネルギー化を図ることができる。

二、脈動を吸収(除去)
アキュムレータは、各種ポンプから排出される圧力流体による脈動を吸収し、油圧管路が圧力、騒音、振動などの影響を受けないようにすることができる。

三、吸収(緩和)衝撃
油圧回路では、急速にスイッチを入れたり、負荷を急激に変化させたりすることで、管路に衝撃圧力が発生し、騒音や管路破損などの原因となり、ショックを吸収(緩和)するためのアキュムレータを設置する。

四、補償漏れ
圧力制御回路と保持圧力の場合、内部漏洩、外部漏洩を補償するために圧力低下を引き起こす。一定の圧力を保つためにアキュムレータを使用する。

五、補償容積
閉回路では、温度変化により液体の体積が変化し、内部圧力が上昇、低下し、アキュムレータが取り付けられ、圧力の変動を減少させることができる。
バルブ、ガスケット、圧力計などを故障から保護する。
六、吸収振動
油圧系の機械的振動はアキュムレータに吸収され、アキュムレータ内のガスはバネの役割を果たし、自動車などの車両の衝撃と振動を減衰することができる。

七、平衡作用
アキュムレータはバランサとして使用でき、アキュムレータのガス圧力で製品、機械の重量と衝撃を平衡させることができる。

八、流体分離器
アキュムレータは一般的に2種類の媒体(油圧用途時:窒素ガスと油)を分離する。しかしながら、2種類の非相溶性液体の間で圧力輸送を行わなければならない場合には、アキュムレータを使用してもよい。
