一、概要
蒸発アンモニア塔は脱着塔に従属し、循環水中に溶解したアンモニアガスを熱担体の伝熱により揮発放出させる操作設備である。
動作原理は:一般的な熱担体水蒸気を加熱剤として採用し、循環水液面上のアンモニアガスの平衡蒸気圧を熱担体中のアンモニアガスの分圧より大きくし、蒸気液の2相を逆流接触させ、物質移動熱を行い、それによってアンモニアガスを徐々に循環水から放出させ、塔頂部でアンモニア蒸気と水蒸気の混合物を得て、塔底で比較的に清浄な循環水を得る。
塔釜熱供給方式は直接蒸気を用いてもよく、間接蒸気(再沸器)を用いてもよく、頂部アンモニア分縮器が凝縮して得られた液相は直接塔内に入って還流し、アンモニアを蒸発させたアンモニアリッチ水から蒸発アンモニア廃水に転化して塔底から流出する。
二、構造特徴及び分類
アンモニア蒸着塔はその内部構造によってプレート式塔とフィラー塔に分けられる。板式塔は塔体と塔内部品(塔盤)から構成され、よく使用される板式塔盤には篩板塔盤とブリスター塔盤(図1)があり、充填塔は塔体、充填剤層、液体分布装置などで構成されている。
フィラー塔は塔内のフィラーを気液二相間接触部材とする物質移動装置である。充填剤塔は連続接触式気液輸送設備に属し、二相組成は塔高に沿って連続的に変化し、正常な操作状態では、気相は連続相、液相は分散相である。
当社が生産したアンモニア蒸着塔は、円形ブリスター、垂直ブリスターなどを内装品とする板式塔が多く、主にスカート座、塔体、塔内品、塔釜、つり柱、接管などからなり、その頂部の接管フランジは通常アンモニア収縮器のフランジと接続されている。一般的に塔内に15-30層の塔盤を設置し、塔内の部品と外殻はすべてステンレス材質で、2 ~ 3節に分けて製作し、現場から溶接して一体になる。
蒸発アンモニア塔の効率の高低は塔頂アンモニア蒸気の濃度、収率と蒸気消費に直接影響するため、液相の分散度を高めてアンモニア分子の伝達経路を短縮し、相界面を増加し、急速に更新することは、伝達を高めることである質量速度の根本的な目的。
トラブルシューティングとトラブルシューティング:
試作及び生産過程で発生する可能性のある故障、原因分析及び処理方法は以下の通り、参考に供する:
障害物 |
げんいん |
理にかなった意見を処理する. |
コメント |
塔入料困難 |
蒸気量が大きすぎる |
蒸気量を減らす |
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かんすいとう |
1.供給量が多すぎる 2.蒸気量が多すぎる |
1.供給量を減らす 2.蒸気量の調整 |
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塔底に液位がない |
1.塔底液位調整が機能しない 2.蒸気量が多い |
1.液位調整器の交換 2.蒸気量の調整 |
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蒸気圧が低い |
1.アンモニア残量過多 2.アンモニア蒸発廃水の排出量が大きい |
1.入塔残アンモニア水量を適切に低減する 2.アンモニア蒸発廃水の排出量を減らす |
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塔底圧力が高い |
蒸気量が大きすぎる |
蒸気量を減らす |
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アンモニア水の品質不良 |
1.還流比に問題がある 2.蒸気量が不適切 |
1.還流比の調整 2.蒸気添加量の調整 |
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